もしもの災害に備えて、水や非常食などをそろえていても、「今の備えだけで本当に足りるのか」と不安になりますよね。
一般的な備えに加え、子どもの食事や持ち出し用品、停電時の過ごし方など、子育て家庭だからこそ確認しておきたいことがあります。
本記事では、今ある備えを見直しながら、子どものいる家庭で準備しておきたいものや、防災用品を実際に使える状態にするポイントまで紹介します。
子どものいる家庭で最初に確認したいポイント

子どものいる家庭で最初に確認したいのは、避難場所・避難経路・家族の連絡方法です。
災害時は、家族全員が一緒にいるとは限りません。子どもが学校や習い事、保護者が仕事や買い物で離れている場合も想定し、家族で確認しておきたいポイントを見ていきましょう。
避難場所を確認する
避難場所は、住んでいる地域や災害の種類によって異なります。自治体のハザードマップで、地震・大雨・洪水など、それぞれの場合にどこへ避難するのか確認しておきましょう。
子どもが分かりやすいように、学校を避難場所や集合場所に考える家庭もあるでしょう。しかし、同じ施設でも、地震では避難場所に指定されていても、水害時には対象外となる場合があります。実際に、息子が通う小学校は川沿いにあるため、大雨時は避難先として使えません。
災害によって避難先が変わる地域では、子どもが迷わないよう、複数の災害時に利用できる共通の集合場所を決めておくとよいでしょう。「学校の正門前」「公園の時計台の前」など、具体的な場所まで決めておくと合流しやすくなります。
避難経路を確認する
避難場所が決まったら、そこまでの経路も確認します。子どもと実際に歩きながら、川沿いや崖、ブロック塀など、災害時に近づかない場所も伝えてあげてください。
家からのルートだけでなく、学校や習い事からのルートも確認しておくことが大切です。
家族の連絡方法を決める
携帯電話やGPS端末の通話機能など、家族でどの方法を使って連絡を取るのか決めておきましょう。ただし、災害発生直後は電話が集中し、すぐにつながらない場合があります。
そのため、連絡が取れないときに「どこへ向かうのか」「どう行動するのか」まで、子どもにも伝えておくことが大切です。年齢や理解度に合わせて、災害用伝言ダイヤル「171」などの使い方も確認しておくとよいでしょう。
子どものいる家庭で準備しておきたいもの

子どものいる家庭では、自宅に備蓄しておくものと、避難時に持ち出すものを分けて準備することが大切です。 一般的な防災用品に加えて、子どもの年齢や普段の生活に合わせた持ち物も必要になります。
ここでは、それぞれに分けて確認していきます。
自宅に備蓄しておくもの
自宅の備蓄は、食料や水だけでなく、停電や断水が続いた場合も想定して準備します。子どもの年齢や普段の生活に合わせて、必要なものを確認しておきましょう。
| ジャンル | 準備するもの |
|---|---|
| 水分 | 水、麦茶、りんごジュース、オレンジジュース、アクアライトなど、子どもが普段から飲み慣れているもの |
| 非常食・主食 | アルファ米、パックご飯、パン、麺類など、子どもが食べられるもの |
| おかず・補助食品 | レトルト食品、缶詰、スープ、ゼリーなど |
| おやつ | クッキー、ビスケット、ようかん、子どもが好きなお菓子など |
| 乳幼児用 | 粉ミルク・液体ミルク、離乳食、調乳用の軟水など |
| 調理・食事用品 | カセットコンロ、ガスボンベ、紙皿、紙コップ、カトラリー、ラップなど |
| 停電・断水対策 | ライト、ランタン、モバイルバッテリー、携帯トイレ、ウェットティッシュなど |
農林水産省では、家庭の食品備蓄について、最低3日分~1週間分×人数分が望ましいとしています(※1)。すべてを長期保存食でそろえる必要はなく、普段使う食品を多めに買い、使った分を補充するローリングストックも取り入れられます。
子どもの分は、保存期間だけでなく「実際に口にできるか」も確認しておきたいポイントです。とくに乳児がいる家庭では、ミルクや離乳食に加えて調乳用の水も必要になります。厚生労働省では、ペットボトルの水を使用する場合は硬水を避けるよう案内しています(※2)。
また、断水すると食器を十分に洗えない場合があります。ラップや使い捨て食器など、水を使わずに食事や片付けができるものも備えておくと便利です。
参照※1農林水産省|災害時に備えた食品ストックガイド参照
参照※2厚生労働省|被災地での健康を守るために参照
持ち出し用で準備するもの
避難時に持ち出すものは、自宅の備蓄とは分けて、すぐに持ち出せる状態にしておきます。子どものいる家庭では荷物が増えやすいため、避難先ですぐ必要になるものを優先しましょう。
| カテゴリ | 準備するもの |
|---|---|
| 飲み物・食べ物 | 水、子どもが飲み慣れた飲み物、すぐ食べられる食品、お菓子など |
| 明かり・電源 | ライト、モバイルバッテリー、予備の電池など |
| トイレ・衛生用品 | 携帯トイレ、ティッシュ、ウェットティッシュ、ゴミ袋、マスク、生理用品、除菌用品など |
| 着替え・防寒 | 下着、着替え、雨具、タオル、防寒用品など |
| 乳幼児用品 | おむつ、おしりふき、ミルク、離乳食、哺乳用品、抱っこひもなど |
| 子ども用品 | 小さなおもちゃ、絵本、トランプ、かるた、人形、ゲームなど |
| 薬・健康情報 | 常用薬、お薬手帳、母子手帳、保険証などの情報 |
| 貴重品 | 現金、身分証明に必要なものなど |
非常食や飲料水を詰め込みすぎると避難時の負担になるため、持ち出し用は必要最低限にまとめるのがポイントです。
断水すると、トイレや手洗いも普段どおりには使えません。子どもは服を汚したり濡らしたりすることもあるため、ウェットティッシュや着替えは少し多めに用意しておくと便利です。
乳幼児がいる家庭では、おむつやミルクなど、普段使っているものを優先して準備します。避難生活が長引く可能性も考え、子どもが好きなおもちゃやぬいぐるみ、ゲームなども入れておくと、慣れない環境で過ごす時間の助けになります。
子どものいる家庭で覚えておきたい防災のコツ

子どものいる家庭で防災に備えるコツは、準備したものをそのままにせず、普段の暮らしの中で確認する機会をつくることです。ここからは、もしものときに役立てるためのポイントを紹介します。
防災の日に家族で実際に使ってみる
防災の日をきっかけに、家族で防災用品を実際に使ってみましょう。防災バッグを背負う、携帯トイレを試す、備蓄している非常食を食べるといった体験を通して、もしものときの動きを確認できます。
庭やベランダでご飯を炊いてみるのもひとつです。「重くて持てない」「使い方が分かりにくい」「子どもが食べない」といった気づきがあれば、中身や用品を使いやすいものへ変更しておきましょう。
備蓄食品は日常的に食べるものも取り入れる
備蓄食品には、普段の食事に使えるものも取り入れてみましょう。シーチキンや魚の缶詰、レトルト食品などを少し多めに購入し、使った分を買い足していけば、日常の中で自然にローリングストックできます。
普段から食べ慣れている食品なら、子どもも受け入れやすく、災害時だけ特別なものを食べる負担も減らせます。長期保存できる食品と組み合わせながら、無理なく入れ替えていくのがポイントです。
水も同じように、普段使っているものを備蓄に活用できます。ウォーターサーバーを利用している場合は、停電時にも使えるか確認しておきましょう。
関連記事:ウォーターサーバーは子どもが何歳から?小学生で導入した理由と選び方
静かに過ごせるものも用意する
避難生活が長くなる場合は、食事や衛生用品だけでなく、子どもが過ごすためのものも考えておきましょう。避難先には多くの人が集まり、周囲に配慮して静かに過ごす場面も増えます。
そのたびに子どもへ注意を続けると、親子ともに負担が大きくなりがちです。トランプやかるた、小さな絵本、紙と鉛筆など、音を出さずに遊べるものを用意しておくと、避難先でも過ごしやすくなります。
防災グッズをそろえるときの注意点

防災グッズをそろえるときは、用意するものだけでなく、その後の使い方や管理にも注意が必要です。子どものいる家庭ならではの注意点も含めて、確認しておきましょう。
子どもの成長に合わせて中身を見直す
子どもは1年で大きく成長します。以前入れた着替えがサイズアウトしていたり、もう使わないおむつやミルクが残っていたりすることもあるでしょう。
子ども用の防災グッズは、大人用よりも確認するタイミングが短いと考えておくのがポイントです。衣替えや進級などをきっかけに、今の年齢や生活に合った中身へ入れ替えておきましょう。
持ち出し用は両手が空くリュックを選ぶ
子どもが普段は自分で歩ける年齢でも、災害時には怖がって手を離せなくなることや、抱っこを求めることも考えられます。
そのため、持ち出し用のバッグは両手が空くリュックタイプがおすすめです。実際に荷物を入れて背負い、無理なく持ち運べる重さに調整しておきましょう。
代用品やアウトドア用品は事前に試す
キャンプやBBQに慣れている家庭なら、アウトドア用品を防災にも活用しやすいでしょう。一方、わが家のように年に1回もBBQをしない家庭では、道具があっても使い方を十分に把握していないことがあります。
実際にBBQで炊飯を試した際は、フタのない鍋を使ったことで虫や枯葉、灰などが入り、水も足りず失敗しました。道具を用意しているだけでは、いざというときに思ったように使えないこともあります。
防災グッズはどこでそろえる?

防災グッズは、どこでそろえても問題ありません。100均やドラッグストア、ホームセンター、スーパーなど、さまざまな場所で購入できます。大切なのは、子どものいる家庭に合った防災グッズをそろえることです。
一度にすべて購入すると費用の負担が大きくなるため、必要なものから少しずつ準備していくのがポイントです。とくに、使用期限や賞味期限のあるものは購入時期を分散しておくと、交換のタイミングも重なりにくくなります。
まだ何も準備していない家庭は、大人用の防災セットからそろえる方法もあります。基本的な防災用品はセットで用意し、子どもの分だけ必要なものを追加して、成長に合わせて入れ替えていくイメージです。
子どものいる家庭の防災に役立つ商品

ここまで紹介した防災用品をすべて一からそろえるのが大変な場合は、必要な部分だけ商品を活用する方法もあります。非常食・電源・調理・防災バッグなど、家庭で不足している備えに合わせて選びましょう。
衛生用品までまとめて備えるなら「Defend Future」
市販の防災セットは、食料や水、ライトなど基本的な防災用品が中心です。子どもがいる家庭では、避難生活中のトイレ・洗濯・体の清潔を保つための衛生用品までそろっているかも確認しておきたいポイントです。
「Defend Future 防災セット 1人用 Relief2」は、防災士が選んだ防災用品をまとめたセットです。楽天市場の防災セットランキングで1位を獲得した実績があり、携帯用おしり洗浄器、洗濯パック、シャンプーウェット手袋、5年保存ボディタオル・ウェットティッシュなども含まれています。
リュックは約22Lで、セット内容を入れても追加スペースを確保できます。撥水加工のほか、夜間に見つけやすい蓄光材も採用されているため、雨天時や暗い時間帯の避難も考えて準備したい家庭に向いています。子どもの着替え・おむつ・食べ慣れた食品などを追加して、家庭に合わせた防災バッグにできるのもポイントです。
▶防災士厳選の防災グッズ39点セット【ディフェンドフューチャー】非常時の炊飯まで備えるなら「魔法のかまどごはん」
タイガーの「魔法のかまどごはん」は、電気やガスを使わず、新聞紙でご飯を炊ける屋外専用の炊飯器です。白米は1〜5合まで対応しているため、家族分の温かいご飯をまとめて用意できます。
パックご飯や非常食が苦手な子どもがいる家庭でも、お米をストックしておけば普段に近い主食を用意できます。新聞紙のほか、1Lの牛乳パックやジュースの紙パックも燃料として使用可能です。
収納時は高さ約18cmとコンパクトで、キャンプやBBQにも持っていきやすいサイズ。普段から使っておけば、もしものときにも炊飯の流れを思い出しやすくなります。
▶電気がなくても炊きたてごはん。「魔法のかまどごはん」停電時の電源を確保するなら「Jackery ポータブル電源」
「Jackery ポータブル電源」は、スマートフォンやGPS端末の充電だけでなく、モデルによっては家庭用冷蔵庫にも給電できます(※)。停電中でも食品や子どもの飲み物を冷やしておけるのは、大きなメリットです。
電気毛布や扇風機などにも使えるため、夏の暑さや冬の寒さへの備えにも役立ちます。子どもがいる家庭では、停電時の室温対策まで考えておけるのが心強いところです。
容量によって使える家電や時間は変わるため、「停電したら何に電気を使いたいか」を決めてから選ぶと分かりやすいです。
▶Jackery(ジャクリ)のポータブル電源車での避難や渋滞時に備えるなら「くるまる」
「くるまる」は、車の座席に置いて使える非常用トイレです。災害時の避難だけでなく、渋滞やアウトドアなど、子どもがすぐにトイレへ行けない場面にも使えます。従来の簡易トイレの約5分の1までコンパクトになり、付属のかわいい収納バッグに入れて座席下へ置けるのも特長です。
子どもから大人まで使え、耐荷重は200kg。凝固剤と処理袋も5回分付属しています。一方で、より高さのある一般的な簡易トイレを使いたい場合は、「スツーレ」の折りたたみ簡易トイレや「Step 簡易トイレ」も選べます。用途や使う人に合わせて比較してみるとよいでしょう。
▶「くるまる」はこちらをチェック非常食を備えるなら「安心米」
「安心米」は、国産米を使用した長期保存食です。5年以上保存でき、熱湯や水を注ぐだけで食べられるため、停電や断水時の主食として備えられます。
子どものいる家庭では、非常食を「食べてくれるか」も気になるところです。アルファー食品では、ウルトラマンをデザインした9食入りの防災食セットもあり、子どもが興味を持ちやすいパッケージになっています。
中身は白飯・わかめご飯・ひじきご飯・舞茸と根菜のおこわのセットで、3日分をまとめて準備できます。非常時だけでなく、防災の日などに家族で試してみるのもよいでしょう。
▶もしもの時に、備えて安心。安心米子どものいる家庭の防災に関するFAQ

子どものいる家庭で防災を考えると、食料の量や非常食、防災セットについて迷うこともあります。ここでは、よくある疑問を3つ紹介します。
Q. 食料は何日分準備すればいいですか?
A. 農林水産省では、最低3日分~1週間分×人数分の食品備蓄が望ましいとしています。子どもが普段食べている量も含めて準備しましょう。
Q. 非常食は長期保存できるものがいいですか?
A. 長期保存食だけでそろえる必要はありません。缶詰やレトルト食品など、子どもが普段から食べているものを少し多めに購入し、ローリングストックする方法もあります。
Q. 防災セットを買えばそのままで大丈夫ですか?
A. 防災セットを土台にできますが、そのままでは子どもに必要なものが足りない場合があります。食べ物や着替え、おむつなどを追加し、成長に合わせて入れ替えましょう。
子どものいる家庭では今ある防災の備えを見直そう

子どものいる家庭では、水や非常食などの基本的な備えだけでなく、子どもが食べられるものや年齢に合った持ち物まで確認しておく必要があります。避難場所や経路、家族との連絡方法も含め、今の準備で足りないものがないか見直してみましょう。
防災用品は、子どもの成長に合わせた入れ替えや、実際に使えるかの確認も大切です。普段から使えるものも取り入れながら、もしものときに家族が使える備えにしておきましょう。

